体験者の証言についていくつかお問い合わせがありましたので、解答させて頂きます。
Q:戦争体験者の証言について、本人の許可をとって掲載しているのか。
A:当研究会は戦争遺跡の調査と並行して、戦争体験者からの聞き取りを行っています。ブログで公開している証言は、当事者の許可を得て掲載しているものです。特に氏名等を公開してもよいという許しを頂いた場合は氏名も併記しています。その他の場合は、「A氏」、「D氏」等の匿名標記を用いています。尚、ここで使用されているアルファベットは単なる識別用の記号であり、証言者の姓名とは一切関係ありません。許可を頂いていない証言については当然掲載しておりませんし、個人的な内容(例えば「〇〇部隊の××伍長が達の悪い奴で云々」など)や存命中の人物に関わる誹謗中傷などは公開しておりません。
Q:体験者の証言を事実考証なしに掲載して良いのか。誤った情報を流布していることにはならないのか。
A:当ブログでは聞き取った内容を掲載しておりますが、なるべく語った人間の言葉をそのまま掲載するようにしています。我々が聞き取りの際に最も重視していることは、「語った本人にとって、戦争がどのように体験されたのか」ということであり、これは歴史学的な客観的「証言」というよりはむしろ、文学的な主観的「語り」という方がふさわしいかもしれません。我々の主眼が、戦争遺跡の考古学的調査の他、効果的な平和教育の実施にあるということ、つまり実証的な研究による教科書的知識の詰め込みだけでなく、むしろ戦争を自己の問題として、自身と関連付けて考えられるような人間の育成を主眼としているので、戦争を(また平和を)学ぶ為には、そのような体験者個人の「語り」の総体を通して、個々の事実の集積を全体的に(直観的に)「戦争」という大きな枠組みで解釈する必要があるのです。
また、証言と公文書における日付や人数などの細かい部分での違いは証言に註をつけて示してあります。
Q:証言者の性別を記載しないのは何か意図があるのか。
A:今後は性別に関しても明記するように致します。
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我々は歴史学の門外漢(理学、文学、総人などの学生など)ばかりですので、歴史学的な専門家の方からご指摘やご意見を頂けると大変ありがたいので、今後もご意見などお寄せいただけると幸いです。
今回お問い合わせ頂いたミシマ氏、FURUYA氏には、質問内容の掲載についても快諾頂き重ねて御礼申し上げます。
ブログで公開している内容について、もし不備があればお問い合わせください。
今後もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。
1. 無題